風荒れ雨はくるうじも 草木は空にもえ出でて やがて青葉にいろどられ 真夏の苦熱如何あらん ますらたけおの胸の血は 青葉の如くもゆるなり












「クレナイアオバ」作戦要綱

表題
クレナイアオバ
発行日
二〇一四年 八月一五日
頒布予定
コミックマーケットC八六 東k五六-b「姫上家」
装丁
新書サイズ 三七二頁
価格
イベント頒布一五〇〇円 委託二〇〇〇円(メロンブックス様委託中
主催
姫上家
表紙
サファイ(sacrifice
組版
moki(heri/hodie
校正
moki(heri/hodie) ろき(天狗の寝床
参加者
姫上沙月(姫上家) 糸麦くん(そんな感じで平安京
俄雨(にわかあめ) 心葉御影(びろうど廻廊
ねじ巻き式ウーパールーパー(水槽) 唯野影吉(カゲ路
桐生 零色
作戦内容
繰り返される昭和二八年七月二八日、夏。
波打ち際に打ち寄せられる自身の残骸。
砲塔に腰掛ける少女。
青葉。
物言わぬ鉄の塊。
考えることすら間違っている私。
生まれ。生まれ。
死に。死に逝く。
四人の作家と四人の絵師が四つの海域にて青葉の物語を紡ぐ。
青葉が水平線に刻むのは「勝利」とは限らない――。











第一海域「死艦航行」

side
深海棲艦
従軍作家
俄雨(にわかあめ) 心葉御影(びろうど廻廊)
作戦名
死艦航行
作戦目的
与えられた使命はその身を粉にして御国を守る事である。
長い眠りから目覚めた青葉は自身が少女の身体であること、
護るべき国は既に敵によって占領されてしまった事実を知る。
死してなお指揮を執る提督に、彼に寄り添う姫に、
そして先に着任していた妹の姿に、
青葉もまた皇国を取り戻す決意を固めた。
目指すは本土奪還、
されど我が軍劣勢也。

「案外、幸せだったかなあ。本当はもっと、みんなと一緒にいたかったけれど、
仕方ありません。それに、私はまだ正気です。言葉も解さなくなり、
主砲と魚雷のついた人間になるよりは、幸いだ。私は狂いたくない。
正気のまま、正気に物事を行い――自分の判断で死ねるんです、ねえ大和さん」













第二海域「ノイズ、ノイズ、赤落、アオバ、ノイズ」

side
艦娘
従軍作家
ねじ巻き式ウーパールーパー 唯野影吉(カゲ路)
作戦名
ノイズ、ノイズ、赤落、アオバ、ノイズ
作戦目的
青葉は原因不明の頭痛に悩まされていた。
「何か」を思い出そうとすると決まって頭が割れるような感覚に陥るのだ。
ある時熊野からカセットテープを渡される。
録音されている事実を明らかにすることができれば、
自身を悩ます頭痛の原因が分かるのではないか。
そんな中、とうとう鉄底海峡へ撤退した敵の追撃戦が発令される。
第六戦隊出撃せよ。
事実が真実とは限らない。

「それを考えるのは止めときます。
青葉は、色々なことが重なりすぎて、訳が分からなくなっています。
でも、何を優先させるべきか、見誤ってはいないと思うんです。
古鷹、あなたを、青葉の代わりに沈ませはしません」













第三海域「ばいばい、モンストロ」

side
化物
従軍作家
桐生 零色
作戦名
ばいばい、モンストロ
作戦目的
繰り返される因果、繰り返される戦争、繰り返される私達。
深海棲艦とは何か。艦娘とは何か。
そもそもの戦争の始まりはなんだったのか。
次第に歪んでいく戦争の意味を青葉達艦娘は知らない。
鉄底海峡を攻略するには泊地を守る遊撃隊を突破しなければならない。
繰り返された運命は一つの怪物を産み落とした。
第六戦隊VS黒い第六戦隊。
即ち、青葉VS青葉。
本物の怪物は何処に居る?

「しかしこのままでは私は殺されます。
深海棲艦の殺意にではなく、人間達の思惑や政治的都合によって。
私達は人間を守る為に戦っているのにおかしいじゃないですか」













第四海域「アヲバ・サングイソルバ」

side
青葉
従軍作家
姫上沙月 糸麦くん
作戦名
アヲバ・サングイソルバ
作戦目的
深海棲艦との戦いは終わり、青葉達の戦争は終わった。
終戦をむかえた艦娘達につきつけられる現実。
艦娘としての進撃か、
ヒトとしての撤退か。
次々と自分の答えを見つけ、鎮守府を去る艦娘達。
青葉は答えを見つけだせないでいた。
そして期日最後の日。潜伏していた深海棲艦が最後の決戦を仕掛けてくる。
天一号作戦の航路を逆進する彼女達の目的とは……。
最後の出撃、青葉の最後の戦争。
未だ見ぬ水平線に刻むのは勝利か、
それとも――。

「いいえ、青葉。あなたという存在は、既に彼らの予想を超えつつある。
ただの戦闘機械では無い、特別な何かに。青葉。あなたを今度こそ終わらせるんです。
昭和二〇年七月二八日を越えて、幾千の絶望の夜を越えて、暁の水平線へ」















古鷹、いつか星を見ましょう。二人で。

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